2021/01/06 成功体験
伝えるから、許すことができる
こんにちは。関あさこです。
今回は「伝えるから、許すことができる」という気付きについてお話します。
2020年の目標「人に言いたいことを言う」から気付いたこと
私の2020年のテーマのひとつに、「人に言いたいことを言う」というものがありました。
私は体調や調子が悪くなると、「我慢をする」という癖が出てきます。
しかし今まではあまり自覚していなくて、「体調が悪くなると、ここまで我慢するのか」ということを、今年ようやく気付くことができました。
我慢してしまう癖に気付いてからは、旦那さんやお客様などの身近な方々へ、「思ったことをどんどん伝えていこうキャンペーン」を進行させています(笑)
そんなキャンペーン対象者のひとりに、父親がいました。
父親に対して「言いたいことを言う」という言動を続けていった結果、大きな気付きがあったのです。
それが冒頭にもお伝えした、「伝えるから許すことができる」ということでした。
「許せない気持ち」が「感謝の気持ち」に変わったキッカケ
私が父親に対して許せなかったのは、「子供のころ理不尽に怒られたこと」です。
父親は一度離婚しています。
そして再婚した際に、現在の母親である後妻さんがお家にやってきました。
お母さんはとても良い人で、私たち家族との関係性も良好でした。
しかし私は、ふいにお母さんのことを少し雑に扱う発言をしたとき、父親にものすごく怒られたのです。
あとから入ってきてくれたお母さんのことを父親はとても大事にしていて、気持ちよく過ごしてもらうように気を使っていたのだと思います。
でも私は「そういうつもりで言ったんじゃないのに」と、怒られたことに対して理不尽さを抱いていました。
当時の私は「理不尽に怒られて傷ついた」という気持ちを父親に伝えずに、「我慢する」という選択をして、そのまま大人になりました。
しかし今年になって「言いたいことを言おうキャンペーン」を実施していった結果、父親への怒りが、今になってすごく湧いてきたのです。
つい先日、私は「理不尽に怒られたことに対する怒り」について、父親へ伝えました。
「私はお父さんのことが許せなかった」
「頭ではわかっているし、家族みんなのためにそういう態度を取ったんだと思うけど、私はずっと心に傷を負っていた」
そしたら父親も
「僕の些細な一言で傷つけていたんだね。ごめんなさい」
と言ってくれて、ようやく許せるようになりました。
それからは
「父親は、我が家のバランスがいちばんちょうどいい塩梅になるようにいつも行動していたんだな」
と気付くこともできて、心から感謝の気持ちが生まれるようになったのです。
許せない気持ちを手放すための方法
今回の経験から気付いたのは、「許せない気持ちを伝えたから、許せる」ということです。
私は34年間、頭では父親に怒られた意味を理解していました。
父親の事情はわかっているし、私のためにやってくれていたこともわかる。
でも、許せないという気持ちはずっとあるんですよね。
だからこそ「許したいと思うのに、許せないでいる気持ち」は、できるなら本人に伝えたほうが、「本当に許すこと」につながるのではないかと思います。
では「許せないでいる気持ち」を相手に伝えられないときは、どうすればいいのでしょうか。
私の場合は幸運にも父親が元気で、伝えようと思うときに伝えることができました。
しかし相手が亡くなっていたり、完全に縁が切れてしまっている場合は、伝えられませんよね。
そのような場合は、「自分とその人の関係性は脚本なんだ」と思うようにしてみてください。
私はずっと許せないでいる人のことを思い返したとき、怒りで感情が暴れ馬のようになって(笑)何も手に付かなくなってしまうことがありました。
そんなときに「その人は神がかったのかもしれないよ」と、言ってもらえたことがあったのです。
「関さんがあまりにも色々なことに執着するから、理不尽なことをするくらいじゃないと気付かない」
「執着しているのを気付かせるために、その人はあえて憎まれ役を買って出てくれたんじゃないのかな」
まさしくそうだなと。
そうでもしなければ私は執着を捨てられなかったなと、心から納得したのを覚えています。
「それくらいの思いをしないと、自分は前に進めなかったんだな」「そのための憎まれ役や悪役になってくれたんだな」と腑に落ちて、私は本当に前に進むことができましたし、相手に感謝する気持ちも芽生えました。
「許す」というのは、人生の中で本当に大きなテーマです。
私のように心から許せる経験をしないと、なかなか許せないことも多いかと思います。
だからこそ、少しでも前に進むヒントになればいいなと思い、今回のお話をさせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。